2014年6月16日月曜日

世間のひと / 鬼海弘雄


「日本人はキレイな写真、うまい写真の存在は知っていても、人の心を強く揺さぶる力のある写真が存在することを知らない人が多い。」by風の旅人


1973年以来、浅草・浅草寺境内で写真家・鬼海弘雄(Kikai Hiroh)が、今も撮り続ける肖像群。その中から選ばれた80人の王たちが圧倒的な存在感を放つ紛れもない名作「世間のひと」。「王たちの肖像」という写真集を初めて見た時は、心を揺さぶられるどころではなかった。まさに青天の霹靂。自分もこんな風に撮りたいと初めて思わされた写真家かもしれない。

オシャレで知的なワークショップや写真イベントには興味がない、小手先の技術やナルシズム溢れたくだらない美意識や観念にも興味はない、写真の本質は、世界は、そんなところにない。対象との向き合い方、付き合い方、撮影者の濃密な人生と写真が重なり合う強烈な世界の断片に心が躍る。自分もそういう写真が撮れるようになりたい。

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